用語辞典

用語辞典

ダイ(die)
プレス用切抜き成形のための金型。また、カットされた金型を業界ではダイカットと呼ばれる。
ダイカットとは主に形を切り抜いたり、穴を開けたりすることを意味する。

タイアップ広告(tie up advertising)
業種の異なる商品やサービスの広告を同一広告媒体の中で共同的に行う広告活動のことをいう。
それぞれの提携によって利便の反対給付を行い、広告効果を助長することを目的としている。

ダイカスト(die casting)
自動化された金型鋳造法で、グラビティー・ダイカスト(gravity d. c.)とプレッシャー・ダイカスト(pressure d. c.)に大別することができるが、後者を単にダイカストということもある。グラビティー・ダイカストは溶湯を金型内部に直接注湯し、重力の影響下で凝固させる成型法。
プレッシャー・ダイカストは、溶湯を金型内部に1気圧以上の圧力で噴入させて鋳物を製造する方法である。

退色(fading)
初めの色が光や熱のためにあせること。新材料の開発に当たっては退色試験が行われる。

ダイナミズム(dynamism)
イタリアの未来派運動で主張されたもので、力動運動と訳される。哲学上の力動説(すべての自然現象の根源を力の中に認める考え)から発し、造形芸術において力動感を重視する傾向にある運動。

タイプ・コンペリヘンシブ(type comprehensive)
広告原稿の一つで、完成原稿一歩手前のもの。

タイプ・トーン(typr tone)
英字のアルファベットや印刷記号を印刷してある透明セロファンのこと。

タイプ・フェイス(type face)
活字の文字面の意で、転じて活字の書体のこと。

タイプグラフィ(typography)
広義には印刷技術、特に活字を使用する凸版印刷技術をいい、活字書体の選択・配列などについての
デザイン上の技術をいう。狭義には活字・写植文字のデザインのこと。

ダイヤグラム(diagram)
図表・図解の意。グラフィックデザインの要素であるイラストレーションの一部で、
各種統計図表や地図・生産工程図・歴史年表図解・動植物の機能図解・交通網図などがある。

ダイレクトメール(directmail)
郵送広告、宛名広告。カタログでも機関紙でも広告ハガキでも直接郵送される広告をいい、DMと略される。

台割り
ページものの印刷の時に印刷機1台で一度に印刷できる版面数に区分すること。

裁ち切り
写真や絵の画面が紙面のいずれか一方でもいっぱいに印刷されているようにすること。
この時、印刷版面は仕上り寸法より3mmくらい大きく製版しておき、仕上り裁断で余分の寸法を裁ち落とす。

縦目(machine direction)
紙の繊維の流れが紙の長辺に平行している紙のこと。逆に短辺に平行している紙の場合、横目という。

ダブル・トーン(double tone)
同一原稿から二枚の網版をとり、墨を主調として二色で印刷すること。墨の網版に深味を増すために行われる。

タブロー(tableau)
板・掲示板・黒板などの意から板に描かれた絵、転じて絵画作品の完成されたもの。
デッサン、エチュード、壁画などは含めない。

タブロイド(tabloid)
普通新聞の半裁半をいい、この型をタプロイド版という。

玉(calendar figure)
カレンダーを構成する要素のうち、月日と曜日の文字部分のこと。
玉の書体の選定とレイアウトは、カレンダー・デザインにおいて最も重要となる。

ダミー(dummy)
かかし・替え玉の意であるが、ショーウィンドウや店頭に飾るマネキン、またパッケージやパンフレットの仕上りの感じをつかむための仕上り見本などのこと。パンフレットや冊子の場合、「束(ツカ)」「束見本」とも呼ばれる。

多様の統一
(unity of multiplicity,einheit der mannigfaltigkeit)
美的形式原理の終局的な基本原理とされているもので、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによって
既に考えられていたという説がある。ドイツの哲学者カントは、われわれの知識は全て感覚によって外から
与えられる雑然たる内容を直観の形式によって統一することによって成立し、その統一が一般に共通する
形式に合致しているが故に対象が普遍妥当性をもつと説明した。

断面図(section)
物体の切断面を示す図で、外形線やかくれ線などでは物体の形状をよく表しえない場合に描かれる。
機械製図では「断面法」としてその表示の仕方が規定されている。

竹材工芸(bamboo work)
竹を材料とした工芸品で、一般に竹細工といわれる。竹を細長く割ったものを編組していくのが主な技術で、
籠・器具類から家具・建具・すだれなどと使用範囲は広い。
まだけ・くまざさ・めだけ・かんちく・やだけ・とうちくなどが主な材種で、用途によって使用材が異なる。

チッペンデール様式(chippendale style)
イギリスの家具デザイナー、トーマス・チッペンデール(Thomas Chippendale 1718-1779)が18世紀半ばに
製作した家具の様式。バロック、ロココ、ゴシックやイギリスの民芸などを参考とした折衷様式で、
優雅な感じをもつ。彼が著わした自作家具図案は当時多くの家具作家の手本となった。

地紋(gor und Pattern)
織物・器物などの模様で、全体に置かれた文様を地紋といい、その上に置かれたものを上紋という。

抽象形態(abstract form)
抽象とは本来、事物または表象のある部分または性質を抜き出して、これをとらえる心的作用をいう。
抽象形または抽象形態は、自然物または客観物の形態を抽象して描写再現したもので、多くは単純な
整理された幾何的形態をとる。幾何学的な純粋形態または事物を再現しない形態(purea.f.)または
非具象形態(non objectve f.,non figurati f.仏)などの語が用いられる。

鳥瞰図(birds eye perspective)
透視図の一つ。透視投象の中で鳥瞰的透視を略して鳥瞰図という。鳥瞰図とは、視点を高くすると航空機や
高層建築の高所より見下したのと同様な図形が求められる複雑な配置図を一望に納めるような時に便利な図形。

長体
【1】
字高に対して字幅の狭い字。
【2】
活字…縦辺長が活字の大きさで横辺長がその5分の4、4分の3、2分の1などの字。
【3】
写植…レンズ操作で原型から三種の長体ができる。
横辺長が縦より10%短いのが長体1、20%短いのが長体2、30%短いのが長体3である。

直接広告(direct action advertising)
広告主から広告の受け手に直接働きかける広告で、ダイレクトメール、通信販売広告、電話注文広告、サンプル請求広告、クーポン付き広告、街頭で手渡される広告などが含まれ、広告の受け手の直接的な反応が求められる。

チラシ(hand bill)
引札ともいう。広告媒体の一つ。片面または両面印刷した大衆性のある広告法で、江戸時代には瓦(かわら)版として親しまれ、現代では小売店の広告として最も利用されている。
大きさは、下・中級紙程度のものが多い。配布は新聞挟み込みや郵便、チンドン屋、サンドイッチマンなどが
直接配達したり手渡すことが多い。広告媒体として機動性があり、その特徴は配布の時の自由、方法の簡便、
地域の限定、広告費の低廉、広告対象の手元に確実に配られることが要因として挙げられる。

束見本
本を作る前に、その本の厚味や体裁を知るために同じページ数・別丁数・表紙材料・製本様式で作った見本。
束とは一枚の紙の厚さまたは書籍や雑誌の厚みのこと。

艶紙(enamel paper)
片面に種々の塗被液を薄く施し、強い光沢をつけた紙。ラベル、紙器の上張りなどに使用されている。

ティント(tint)
明調。純色に白を加えてできる色で、淡く明るい色調を総括的にいう。
白味の程度によって多数の段階があり、極限は白になる。

ディスプレイ(display)
展示の意。製品・生産物・商品あるいは美術作品などある一定のテーマ、または目的の元に陳列して見せること。
一般に多数の物品を取扱うことが多く、1〜2点のものをディスプレイすることは例外的である。
その内容から販売のためのディスプレイと宣伝またはPRのためのディスプレイに分けられる。

ディスプレイ・コンテナー(display container)
ボール紙製で多くは折りたたみ式になった包装箱。箱を開けば商品が見え、そのまま陳列用になる。
カウンターの上やショー・ウインドウの中に置かれる。

ディスプレイ・スタンド(display stand)
ボール紙に印刷され、カットアウトでその一部に商品を陳列するようになっている。
商品の重みのために曲ったり倒れたりしないように、商品を並べる台や背の部分は丈夫に作られる。

ディレクター(director)
指揮者・管理者・監督といった職制を示す。

ディレッタント(dilettante)
専門家的意識がなく、単に愛好の立場から芸術制作をする人。独創的観点をもたず、自発性もなく、
時代の傾向にならって制作するのが普通で、一般に悪い意味に用いられる。

デカルコマニー(decalcomania)
近代絵画の一技法。固めの紙に絵具を塗り、その他の材料を密着させて後に離したとき、偶成的な模様が生じる。
シュールリアリズムの画家によく使用された。転写を意味する。

テクスチュア(texture)
物質から受ける組成的な感じ。触覚を主にした感じで、材質感ともいえる。
例えば、金属からは固さ・冷さ・重さ・滑らかさを感じ、布からは柔らかさ・温かさ・軽さを感じる。
この感じがそれぞれ金属・布のテクスチュアという。形体・色彩・構造の外にデザインの造形感覚にテクスチュアが重要であることを示したのはバウハウス教育の特徴であった。一般的な概念では、織物は地風といわれて織の組織と糸の選択からくる触感に使われ、木石などでは肌理(はだめ、きめ)といわれる。

テクニカル・イラストレーション(technical illustration)
立体図・立体図法のこと。産業部門で使われ、正確な寸法尺度で作図された立体図をいう。
二つの種類に大別すると、取付け・製作・設計・生産などの技術部門で使用されるケースとパーツ・カタログ・
整備及び修理説明書、組立て説明書、取扱い説明書などの印刷物用の図に使われるケースがある。

デザイン(design)
意匠・設計・図案などと訳される。狭義には図案装飾の意に解されるが、
広義にはあらゆる造形活動に対する計画をいう。

デシジョン・メーキング(decision making)
意思決定のこと。ものの計画や設計にあたっては、例えば展開された多数のアイディアの中から、
実際にどれを具体化・製品化するかといった選択と決定を迫られることがある。
このように計画者、設計者がデザインの過程に対応してそのデザイン上の進路の選択と決定を行うこと。

デフォルマション(deformation)
変形・歪形の意。作者の意図するところを強調して表現するために、対象の現実の形態を変えて抽出すること。
近代絵画においては既に常識的な手法の一つになっている。
「デフォルメ」という名称で訳されていることで知られている。

テーマ塔
広告塔のこと。

デュープリケート(duplicate)
俗にデュープともいい、複製の意。写真・絵・音などの原板保護を目的として行われる。
写真の場合、カラー・スライドで原寸の複製をさすことが多い。

テラゾー(terrazzo)
人造石の一つで、大理石の細片をセメントに混入して作り、表面をとぎ出して光沢をつけたもの。
色彩もかなり豊富で、建築・工芸用資材として広範囲に使用される。

テリトリー(territory)
領域とか領土の意で、受持ちの範囲を比喩的に表現することもある。

転写(transferring)
陶磁器・ガラス器・金属製品・木工製品・布地などの面に模様や商標の類を印刷するために、
まず転写紙に印刷してから器物に写す印刷法。
または平版印刷・グラビア印刷・銅板印刷のそれそれの製版過程の技法の一部に使われる。

伝統マーク
通産大臣が指定した工芸品につけられるマーク。

テンプレート(template)
型板のこと。模型製作・機械工作・鋳物など場合に使う。

展覧会(exhibition)
博覧会とは異なり、既設の建造物(陳列館・百貨店の催物会場・画廊など)を会場とし、短期間に行われる。
定期的なものと臨時的なものがあり、美術作品やこれに類するものの発表や公開、あるいはPRのために
催されるものは展覧会と名付けられるが、商品販売を主目的とするものは展示会という。
また、作家個人の作品を公開するものは個展(もしくは個人展)、二人以上数名の合同展をグループ展と呼ばれる。

等角投影図法(isometric projection)
軸測投影図法において、三主軸が投影面と等角に傾く場合には、三主軸の跡によってできる三角形は
正三角形となる。これを用いて物体の投影図を描き表す図法を等角投影図法または等測投影図法という。
三主軸の縮尺率が同一となるため、あらためて測尺を作る手間がなく、作図が比較的簡単で、
三角眼視(斜眼紙)という専用の用紙も市販されている。

等価変換思考(equivalent transformation thought)
1944年に市川亀久弥氏が発表した創造性開発のための思考方法。もともと関係のない二つの事柄の共通点を求め、
その共通点を新しい事態の問題解決に利用する考え方で、問題の分析と抽象を行い、
両者の相関関係に等価的対応を作り出すことに特色がある。

透視図法(perspective drawing)
透視図を描くための図法。建設設計の分野から発達して、図学の一分野として扱われている。
その図法は非常に手数がかかり、複雑のためにエラーに陥りやすかった。このため、
工業デザインの分野ではもっと自由に透視図法を駆使するために簡略化することが考えられている。

謄写版(mimeograph)
孔版印刷の一つ。製版のための用具として原紙とヤスリと鉄筆を使用する。
原紙は雁(がん)皮紙にパラフィンろうを塗ったもので、これをヤスリの上にのせて鉄筆で
インキの通る孔を開けて製版する。日本独特の用具であり、単色印刷のみならず多色製版に
よって多色印刷も可能である。簡単にできるので一般的に普及し、ガリ版ともいわれる。

特殊印刷
紙以外の材料に印刷する場合をいう。例えば、プラスチック(ビニール、ポリエチレン、セロファンなど)
およびアルミフォイルと紙の張り合わせ素材のように、印刷インクの吸収性の低いものにグラビア
またはアニリン印刷形式などで印刷すること。

トータル・プランニング(total planning)
総合計画の意味。広告界においてはマーチャンダイジング、アドバタイジング、セールス・プロモーションの
三者を総括し、生産から販売までの全企業をあげて総合的なマーケティング・プランを推進すること。

特許(patent)
工業所有権法では、産業上役立つ”技術的思想の創作”を保護するため、創作者に一定期間
その創作の利点を独占させる権利を認めている。保護の対象は創作の程度あるいは範囲によって、
特許・実用新案・意匠登録・商標の四つに分かれている。このうち特許は、比較的高度の発明を
対象とし、既存の技術からは容易に発明できないものをいう。

凸版(zinc etching)
線画凸版。原画を写真によってネガティブ(陰画)に作り、感光性の薬品を塗った亜鉛板(または銅板)に
焼付け現像し、バーニング(火であぶる)して画線を硬化し、耐酸性とする。
画線以外の部分は防蝕ニスを塗り、薄い硝酸液で腐食すれば、画線すなわち印刷される箇所のみ高くなる。
その特色は原画を写真で伸縮することができ、また紙の種類を選ばない。

トリミング(trimming)
写真印画において、画面の必要部分を選んで一定の輪郭(多くは短形)におさめ、他の部分を切り捨てること。
トリム(trim)は”整頓する”の意。

ドローイング(drawing)
線を引いたり図を作ること。美術方面ではデッサンや素描をもさし、工学関係では機械製図などをいう。

トロンプ・ルーイ(trompe-l’oeil)
語義は”目をだますもの”で、実物がいかにもそこにあるように描いた静物画をいう。
ただし普通の静物画ではなく、奇異な題材や対象の不思議な組み合わせを工夫し、錯覚の面白さを
強調するものが多い。17世紀ごろ市民階級(ブルジョアジー)の勃興につれ、市民生活の特色を示す
品物や対象を題材とする絵がよくこの方式で描かれた。シュール・レアリズムの画家ピエール・ロアが
これを復活させ、幻想的作品を発表したが、商業デザインにもよく利用されている。
写真を用いてこの効果を狙ったものも見られる。

トーン(tone)
調子の意。
【1】
音楽の場合に一定の規則的関係におかれた数個の鈍音が融合してつくる調音をいうのが本来の意味であるが、絵画の場合にも個々の色が集まって明暗や濃淡の一定の階調をつくる時、その調子をトーンという。画面全体を支配する色の感じを色調すなわちカラー・トーンという場合もあり、暖かいトーンとか冷たいトーンなどと用いられる。印象派においては明るい色調、すなわちトン・クレールが重視されている。
【2】
色彩用語としてのカラー・トーンは明度と彩度を一緒にした色調として用いられている。
【3】
写真の印画紙の色調。印画の調子の段階で最も明るいのがハイライト、中間がハーフ・トーン、最も暗いのがシャドーである。白の調子の多いハイキー写真と、シャドーからハーフ・トーンまでで、黒い調子の多いローキー写真がある。また、コントラストの強い硬調印画と、調子のスケールの短い軟調印画とがある。

トンボ(register mark)
印刷で多色を刷り重ねる時、色にずれが生じないように印刷版の上下左右につけられた、
多くは十字形の刷り合わせ見当の符号。これが正しく合うように印刷すれば、印刷ずれは生じない。

※デザイン小辞典より一部引用
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