用語辞典

用語辞典

サイン(sing)
記号の意。人間のコミュニケーションを成り立たせるもので、ものが記号であるためには、
意味内容・所記をもっていること、人間の感覚に訴える手段・能記であることが必要。

サーキュレーション(circulation)
新聞や雑誌の販売部数をいう。米国のABCなどにより、実際に読者に販売される部数を調査し、
広告効果の測定に役立たせている。

錯視(optical illusion)
視覚の錯視の意。正しくは、眼球の生理作用によって起こる錯覚や病的な錯覚も含めるが、普通は幾何学的錯視と
色彩の対比による錯覚をいう。実際の現場で起こりうる現象として、文字をセンターに配置した際、データとしては
センターに配置されているのにも関わらず文字間や「。」によって、センターになっていないように見えるなどの
現象がある。また、同じ長さのラインなのに、縦のラインの方が長く見えるなど。

挿絵
イラストレーションの一種で、雑誌や新聞あるいは書籍など文字主体の媒体において、
読者の理解を助けるため等の目的で入れられる絵のこと。

錯覚(illusion)
刺激または対象により物を間違えて知覚することで、知覚が客観的事実と一致しない現象。

雑誌広告(magazine advertising)
雑誌広告に掲載される広告。雑広ともいう。

刷了
印刷終了の意。

サーブリック記号(therblig symbols)
フランク・B・ギルブレスが動作研究の解析を通して導き出した、
あらゆる手工作業に共通な基本的動作を記号化したもの。

サムネール(thumb nail)
サムネール・スケッチの略で広告原稿の最も簡単なラフ・スケッチ。同義語的にラフ・スケッチ・ビジュアル、
ペンシル、ダミーなども使われる。実際の寸法より小形であるという意味を含んでいる。現場では「サムネ」と使われることが多く、サムネの場合には着色などせずに、簡単な線画で表現して解説する。単に「ラフ」といわれる場合もあるが、ラフの場合には「カラーラフカンプ」など求められる要件が異なってくる場合もある為、確認が必要。

産業広告(industrial advertising)
生産財あるいは事務用品などの産業用資材をアピールする広告。消費者用品広告に対応する語。

三原色(three primary color)
色には光の原色と物体色の原色とがある(光の三原色)。赤・緑・青紫(青)の三色光はさらに分解ができず、
他の色光の混合によって生ぜず、またこれらの三色全部を混合すると白色(無彩色)になる。このような三色を
「光の三原色」という。主に、テレビやWEBなどのモニターに表示される色がこの三原色に該当する。

三色分解
色原稿(絵画・カラー写真・カラーフィルム)を赤・緑・青紫(青)のフィルターにかけて三枚のネガティブを
撮影すること。印刷の場合の色は、補色である黄・マゼンタ・シアンをそれぞれ用いる。
全体の調子をよりよくするために黒インキ用の版を作り四色刷りとなる。

残像(after image)
注視していた物体がなくなった後、しばらくの間その形を眼に感じること。同じ色の残像が見えるのを
積極的残像といい、補色が表れる時を消極的残像、または補色残像という。

サンセリフ(sans serif)
セリフのない書体の総称。文字のストロークの端にある小さな飾りがある書体がセリフ体と呼ばれる。

サンド・ブラスト(sand blast)
金剛砂吹付けによって研磨する方法。金属の表面処理の物理的方法の一つ。

CIE表色法
(Commission Internationale de l'Ecla-irage)
国際照明が採用した物理的測定法に基づく表色法で、従来はICI表色法といわれていたが、
他の略号との混合をさけてCIE表色法という。色の分光エネルギー分布を測定する。

シェード(shade)
暗調。純色に黒を加えてできる暗い色調を総括的にいう。黒味の程度によって多数の段階があり、極限は黒となる。

シェル構造(shell construction)
曲面構造。構造の研究から得られた一形態で、建築の新しいデザインを形成している。
卵や貝殻が薄いのに丈夫であることに着目して考えたコンクリート構造の一つ。

シェルター(shelter)
隠れ場、避難所、保護物などの意。各種の影響を与える外的条件からあるものを
保護することを目的として設けられる構造体。

色彩計画(color planning)
商業・工業あるいは生活の面で、色彩の機能を効果的に活用するため、色彩の使用方法の計画をたてること。
色彩計画の対象物は、ディスプレイ、パッケージ、工場、車両、製品、広告など広範囲に及ぶ。

色彩調節(color conditioning)
建物、交通機関、設備、機械などに色彩を施すにあたり、色彩のもつ心理的・生理的・物理的性質を利用し、
人間の生活、仕事の雰囲気、環境などを快適で能率的になるよう機能を活用すること。

色調(color tone)
色の調子。色相のいかんに関わらず全ての色には明度の高低に関する清濁の調子があり、
明色調・暗色調・清色調・濁色調というように用いられる。

色度(chromaticity)
色の三属性のうち、色相と彩度とを一緒にした性質。色を光学的に測定した価によって、
色の位置を表示する図を色度図といい測色学で用いられる。

試作
最終製品を完全なものとして世に送り出すことを目的として、事前に設計の検討あるいは確認などをすること。
また、その目的のために作られたものを試作品、ダミーともいう。

システマティック・デザイン(systematic design)
体系的デザインの意。デザインの進め方が体系的になされてきたもの、あるいはデザインされた製品群が一つの
システムになっているものをさす。体系的にデザインを進めていく方法はs.d.methodといわれる。

シーズナル・アイテム(seasonal items)
季節用品のこと。暖房器具、海水浴用品のように特定の期間に用いられる生活用具をいう。この製品のデザインに
あたっては、使用時の機能性はもとより、使用しないときの収納方法にも留意する必要がある。

自然主義(naturalism)
物を表現するのに主観をまじえずに、外界のものをあるがままに表現せんとする主義。19世紀中頃、ゾラたちの
フランス文学から起こったが、絵画においてはバルビゾンの画家たちが19世紀の自然主義風景画を描いて、
バルビゾン派といわれている。バルビゾンはフランス自然主義発生の地であり、ミレーやルソーなどがいる。
写実主義はこの人々からの影響によるものとされている。

シミラリティ(similarity)
類似の意。造形のモチーフの互いに似かよったものが差異が小さくなると同等になるが、この同等または
同等に近い関係をいう。個々のモチーフの中に共通性があるため全体としておだやかな、まとまった感じとなる。
反対の概念が「コントラスト(contrast)」である。

写真植字(prototype setting)
活字を使わずに、文字盤(ネガ)から文字を1文字ずつ感光物(印画紙またはフィルム)に感光させ、
印字する方法をいう。この印字する機械が写真植字機である。

写真版(halftone process)
網版ともいう。写真のような明暗が網点の大小によって表現される凸版形状の写真製版印刷。
原画より写真ネガを作るとき網版用スクリーン(halftone screen)を用いる。
スクリーンは網版が細かいほど濃淡を原画に近く表現することができる。

ジャポニカ(japonica)
日本的様式や装飾を悪用した建築・室内・家具・その外の生活品のデザインをいう。

シュプレマティズム(suprematism)
至上主義、または絶対主義。1915年前後のソビエトにおいてマーレヴィッチらによって興った運動。
単純な抽象形態による構成によって、非感情的な画面を創造しようとした。

純度(purity)
色の飽和の割合。ある色が、その色と同じ明るさの最も飽和した色(スペクトルの色)と
無彩色との間でどのような飽和の比にあるかを示す。

仕様(brief)
計画・設計行為の出発にあたって、その目的・生産数・形態・色彩・生産方法などについて決定すること、
または決定された内容をいう。仕様が記載された書類を仕様書という。

ショー・ウインドウ(show window)
飾窓・陳列窓のこと。主として商品の営業内容や販売品種を示すための窓で街路に面して設けられる。
通行人が店内に入らずに自由に見られ、強く訴求する点が一つの特徴でもある。

商業デザイン(commercial design)
商業における販売増進を一層効果的にするために、広く造形の近代的精神と技術を活用するデザインのこと。

象限(quadrant)
図学用語。空間において水平な平面(水平投象図)と、これに垂直な平面(直立投象図)とを直交させると、
空間は四つに区分され、この区分された空間のことを「象限」という。

象徴(symbol)
複雑な事物や観念、思想を簡単に示すために、これらと関連のある物象によって、その意味を代表させること。

商標(trade mark)
商品に使用する標識で、文字・図形・記号またはこれらの組み合わせより成り立っているマークのこと。
また、商標法によって法的に保護されているものを登録商標(registered t.m.)という。

白抜き
黒地に白で文字や模様を表すこと。一般に写真製版を利用して製作する。
文字または模様(原稿は白地に黒で描いても可)を添付し、場所と仕上り寸法を指定する。

シンクロナイズ(synchronize)
写真撮影でシャッターと閃光電球の発光を同調させること。

シンメトリー(symmetry)
対称・相称・均整などと訳される。一般的に図形の構成が仮定の対称軸の両側に軸から等距離にあるもの、
すなわち形状・位置などが軸を境として相照応する場合を左右対称という。
また、二つ以上の対称軸を一点の回りに等しい角度で配して形成したものを放射対称、直線軸ではなく、
一点を中心とするものを点対称という。

スカイライト(skylight)
採光法の一つ。壁面からではなく、天井または屋根に窓をとって採光する方法。

スクリーン・トーン(screen tone)
セロファンのような透明フィルムに網目・線・模様などを印刷し、接着剤を塗布してこすると圧着するように
なっている。デザインや印刷原稿の必要なところに張りこんで地紋を作るのに用いられる。スクリーン・トーンは
商品名であり、同種のものに色のついたカラー・トーンや英字を印刷したタイプ・トーンなどがある。

スクリーン・プロセス(screen process)
スタジオ内にスクリーンを置き、その前または後ろからスライドしたり、フィルムを投写して背景を作ること。
映画やテレビ技術の上で行われ写真撮影にも使われる。

スケッチ(sketch)
平面における視覚的立体化のための代表的な表示技法。
また、目的やスケッチの精度によって以下のように分けられる。
【スクラッチスケッチ】
なぐり描きの意で物、人、環境などの関係や状況の解析による基本思考の発展を目的とする。
【ラフスケッチ】
概略的なスケッチの意で、構成や造形などについて個々のアイディアを比較検討することを目的とする。
(アイディアスケッチということもある。ブレストの際に用いる。)
【スタイルスケッチ】
全体及び部分いついての形状、材質、パターン、色彩などの詳細にわたる検討を目的とする。

スタジオ(studio)
画家・彫刻家・デザイナー・写真家などの仕事場。アトリエと同義。

スタッキング(stacking)
物を積み重ねること。特に工業デザインにおいては、空間を有効に使う手段としてよく使用される。

スタンツ広告(stunt ad)
スタンツは「はなれわざ」の意で、広告では人をアッと驚かせるような、一種のトリック広告、
おどかし広告、イレギュラ広告、異常広告などがある。

スチール(still)
静止しているという意で、映画に対する静止写真(stillphotograph)の略称として用いられる。映画会社は焼付けたスチール印画を映画館に貸付け、映画館のウインドウに張り出してポスターと共に客の吸引に利用させる。

ステッカー(sticker)
セロファンやビニール、紙を印刷したものを電車や自動車の窓、またはショー・ウインドウのガラス面に
張り付けるもので、宣伝・告知などを目的とする張り札のこと。

ストロボ(strobo)
アメリカのStrobo Research Corp.から売り出されている放電閃光器すなわちスピード・ライトの商品名。シンクロ撮影の一つとしてストロボの閃光とカメラのシャッターの開閉を同調させて撮影することをストロボ撮影という。

スナップ・ショット(snap shot)
特定の計画なしに随時見つかった被写体を手早く撮影すること。またはその写真をいう。

砂目スクリーン
写真製版に使われる網目版の一つ。大小・不整形の点から成り立っているスクリーンで、砂のように見える。
石版印刷にも用いる。砂目以外に格子など各種パターンのスクリーンによって、原画の製版効果を創造する
ことがイラストレーションの面で注目されている。

スポンサー(sponsor)
電波媒体(テレビ、ラジオ)の番組提供者(広告主)のこと。

スローガン(slogan)
標語。スローガンには「ときの声」の意があるように、広告の場合、見る人の注意を引きつけ、
印象を強めるために用いる。短句形や対句形で調子よく記憶されやすく「文章的商標」として繰返し
用いることにより広告主の言語的標識となる。企業によっては、ロゴに組み合わせて使用している。

正楷書体
和文活字書体の一つ。書道における楷書。
活字体には次の三種があり、A.正楷、B.教科書用楷書、C.清朝とがある。
AはBCに対して正規の楷書という意味で戦前に上海の正楷書局から買い入れたものだということから名付けられた。

製作図
図面のうちで製品の製作のために用いられるもの。

製図(drawing)
人間の視覚に感じる、空間にある対象物を平面に投影描写したものを総称して図というが、その表現方法を主観的にするか、科学的かつ客観的に行うかによって、絵画と用器画とに分ける。
すなわち、物体を科学的手段によって客観的に表示し、これを各種工作物の図示に応用したものを普通、設計製図といわれている。その根底をなしているものが図学である。

製図器械(drawing instrument)
機械製図・建築製図・デザイン製図に用いる用具。分割器、両脚器、烏口、スプリングコンパス、接脚などがある。

製品開発(product developement)
市場調査によって得られた情報に基づいて製品計画がたてられる(販売業者では、仕入れ商品に対して市場の情報を反映させることが必要となるから商品計画となる)適切な計画によれば売行不振や在庫品過剰などの危険を未然に防ぐことができるばかりでなく、市場の拡大・売上げの増加といった企業の積極面が開けることになる。

製品テスト(product testing)
完成した製品に対して行われる各種の試験。製作された製品が計画や設計の仕様通りであるかどうかの試験を行うものである。試験の種類として、強度試験、機能試験、色彩試験、安全性試験などがある。

製本(bookbinding)
紙葉をまとめて本の形にすること。刷り本を折りたたんで折り丁とし、順序正しくそろえて、かがり(sewing)またはとじ(stiching)を行う。次に、種々の様式の表紙をつけ、表紙の平(ひら=side)、背(back)に装飾、文字入れ(lettering)をし、あるいは小口(こぐち=edge)装飾をするまでの行程をいう。日本においては、古来の和装本と明治以降の洋裁本とがあるが、普通に製本といえば洋裁本を意味することが多い。

セマンティック・アナリシス(semantic analysis)
商品イメージの調査。キャッチフレーズ・広告・CMなどの印象分析に応用される意味の測定法。

セマンティックス(semantics)
言語その他の記号の対象に対する関係を研究する学問。

セマントグラフィ(semantography)
チャールズ・K・ブリス(C.K.Bliss)によって提唱された国際語の一つ。約100のシンボルから成り立ち、これらを組み合わせることによって通信・通商・産業・科学の各分野で必要とするあらゆる意味を表す目的で設計された。

セールス・プロモーション(sales promotion)
販売促進のこと。見込みのある需要者に対して、メーカーが供給する商品を購買することが、需要者自身にとって
有利であると確信させることを目的とする、あらゆる経営活動を包括する。その具体例としてあるのが、
勧誘、広告、展示、実演販売など様々な手法が存在する。また、セールス・プロモーションに要する什器や販売台、
衣装など、販売促進用のデザインを専門とする業者も存在する。

象眼(incrustation)
古くから行われてきた工芸的装飾法で、ある材料に他の材料をはめ込んで装飾効果を出す技法。
主に、金属、木材、粘土など。ただし、粘土の場合は土の種類によって収縮率が異なったり、
混ざったりするため、予測して象眼する必要がある。

装飾(decoration)
近代デザインでは、無装飾の美といわれ、機能美・材料美・構造美・単純美など複雑な装飾を排することを
証明しているが、19世紀までは複雑な模様を施すことが工芸の美しさを加えることだと考えられていた。
小口(こぐち=edge)装飾をするまでの行程をいう。
日本においては、古来の和装本と明治以降の洋裁本とがあるが、普通に製本といえば洋裁本を意味することが多い。

装本(book design)
本を装うことで装丁という。本の構造としては、表紙・裏表紙・背・見返し・扉・目次・見出しなどの図案から本文の活字や挿絵の選定・組み方・装本材料・紙・印刷方法の指定まで一貫して行い仕上がる。これを製本という。

訴求(appeal)
広告を通して消費者層の購買欲を刺激するため、商品やサービスの特性や優位性を訴え、共感を求めることで、
訴求の目的で特に強調する点を訴求点という。広告訴求の方法としては新製品のような場合、その性質・使用法
などの解説に重点をおく本質訴求、他社製品との比較で自社製品の特性を強調する特有訴求、広告対象者の
感覚や情緒に訴える感情訴求、知的理解を求める理性訴求などがある。

測色(colourimetry)
色刺激を対象として、色彩を光電池・光電管・分光光度計などの物理的手段で計測すること。

ソフト・フォーカス(soft focus)
写真撮影技法の一つで、レンズの鋭い解像力を柔らげて撮影すること。軟焦点という意味で、ピントの合わない
アウト・フォーカス(out f.)とは違い、ピントは合っていて、しかも柔らかい画像を得るもの。

ソラリゼーション(solarization)
写真技法の一つ。撮影あるいは引伸ばし露光をしたハロゲン化銀感光材料の現象の途中で、均一光をあて、
現像を続けると、画像の一部が反転して、陽画と陰画が同居した特殊な効果をもつ画面が得られる。
この効果、またはこれをネガとして引伸ばした写真を一般にソラリゼーションという。

※デザイン小辞典より一部引用
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